ポール・ヴィリリオ『戦争と映画』 Ⅴ 映画館「フェルン・アンドラ」 レジュメ

ポール・ヴィリリオ『戦争と映画』のⅤ章「映画館「フェルン・アンドラ」」(p.177-204)の輪読用レジュメを作ったので、せっかくなのでUP。 映画が戦争の道具となるまで ●映画業界のようす ・1916年アメリカ参戦後のハリウッドでは、毎週のように映画スタジオ…

中立性をめぐる試論

近頃は「歴史を学ばなければ」という焦燥に駆られながら本を読んでいます。『永続敗戦論』の白井聡が漫画版を刊行するも、ニコニコニュースのコメント欄には出版元(朝日新聞社)を罵倒するコメントが並んでいて、それでいいのかよ……という複雑な気持ちにな…

「基礎情報学」のすすめ

「情報」から全情報的なものへ - かすてらすねお。(非日常編) http://suneo3476.hateblo.jp/entry/2015/02/20/161521上の記事は2月に書いた文章で、以下のように要約できます。 情報学的に見ると、人間は情報を出力する生き物 私達が意味を見出さねば「情…

ショッピングとブラウジング

普段着の購買欲が臨界点に達したので、イオンモール市野へ買い物に行ってきました。欲しかったのはショートトップス、カーディガン、ショートパンツ、ストッキング、靴で、靴だけは欲しいモデルのぴったりサイズがどうしても見つからなかったので諦めました…

「オタク」史に見る映像メディアと視覚の変容 〜岡田斗司夫『オタク学入門』より〜

グローバル・コミュニケーション特論(担当:高岡智子)でポール・ヴィリリオの『戦争と映画』を輪読してるんですけど、これがテクノロジーやメディアが人間の知覚を変容させる、みたいな話なんですね。 戦争と映画―知覚の兵站術 (平凡社ライブラリー)作者: …

1ターンで発展カードが3枚引けるような人生

静大情報学部LT大会&勉強会(Doorkeeper) https://shizunilt.doorkeeper.jp/静大情報LTの運営をしているすねおです。先日3時間弱6月までの反省会を開いていました。今回は2回の開催を踏まえて、イベントに必要な作業を「当日までにやること」「当日やること…

ジェームズ・W・ヤング『アイデアのつくり方』、或いは加速主義的な知的態度批判

最近教養が足りないことを自覚する機会があまりにも多くて、学部時代の自分を呪いたくなります。教養の源泉はどこだろうかと考えた時に、たちまち思いつくのは本です。はてなブックマークで「大学生 本」などと調べれば以下のようなページが平然として4桁の…

サイバネティクスから情報学へ

先月の情報学応用論のうちCSとISの教室で、ヴァレリ=アン=ウィルキンソン先生の通訳を担当したのですが、通訳にあたって事前に打合せをした際にウィルキンソン先生の研究領域であるサイバネティクス、一般システム理論の勉強をしたことがあります。その中…

本多勝一『アラビア遊牧民』における異文化イメージの表現と更新

一週間何も書けないほどに忙しくて、もちろんこれからも忙しいのだけれど、たまにこういった記事で逃げたくなります。大学院2015年度前期「グローバル・コミュニケーション特論」の田中柊子先生担当分のレポートを読みやすさを考慮して装飾・公開します。読…

風紀委員を心に飼いましょう

本日の情報資源総論は担当が西原純先生の第3回はTLを見るかぎり不平不満が出ていました。たしかに、「情報資源」という言葉は出てこないし、予定の半分ちょっとまでしか内容が進みませんでした。これでは約束が違う、ごもっともです。講義が所与の課題をこな…

清水良典『あらゆる小説は模倣である。』書評・感想

研究でオリジナリティについて深く考える必要が出てきたので、「オリジナリティ」、「創作論」をキーワードにこの本を選んで読みました。あらゆる小説は模倣である。 (幻冬舎新書)作者: 清水良典出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2012/07/28メディア: 新書 ク…

反データベース(anti-database)研究

煽るようなタイトルにしないと誰も読んでくれないのではないかと不安になったので題名をこのようにしました。 来週の研究室紹介がテーマのLT大会(https://shizunilt.doorkeeper.jp/events/26704)はすでに10名超の発表希望が来ていまして、手応えを感じてい…

日記

研究 大まかな研究の方向性がやっと見えてきたので気分がいいです。キーワード的にはオリジナリティ、創作性になってくるんだと思います。しばらくの間、土日は休日と決めていましたが、研究に関連する本を読むことにしても良さそうです。とにかく、研究が進…

人文社会系不要論について

http://kyoto-np.jp/education/article/20150617000174 人文社会系学部「京大には重要」 山極総長、文科省通達に反論逆に、人文社会系を擁護しない意見を聞いてみたいけど、どちらにせよその存在意義を問うところから始まらねばならないな。今のところ説得力…

日記

金曜日 午前だけ授業に出てゲッソリしながら帰宅したのでゼミには出られず。2コマの高橋晃先生の「認知科学論」は、脳科学に関わる疾患として精神病を取り上げていた。なかでも、人の話し言葉が聴き取れない「ウェルニッケ失語症」はまんま自分のことでびっ…

キャス・サンスティーン『熟議が壊れるとき』第1-3章まとめ

グローバルコミュニケーション特論(担当:岡田泰平)の輪読でキャス・サンスティーンの『熟議が壊れるとき』第1章〜第3章を担当してレジュメ切った。せっかくなので公開する。読むと分かるけど第1章に7割、第2章に2割、第3章に1割未満のエネルギーが割かれ…

2015年度「システム・ネットワーク論」のレポート(一部)

締切を過ぎたので、テキスト形式でレポートの一部を加工して公開。 前提:「システム・ネットワーク論」は静岡大学大学院 総合科学技術研究科 情報学専攻の学生が選択必修科目として受講する「融合科目」であり、一つのテーマについて複数の教員が異なる領域…

日記

今日出すレポート書いてたら朝チュンした。システム・ネットワーク論の高口先生分のレポートで、わりと言いたいことすっきり書けたと思う。書けない場合1ヶ月掛けても終わらないから学部生時代は最悪だったと思う。今回4時間半強で終わったので圧倒的成長を…

日記

浜松Ruby関連の作業をしてたら0時を回ってた。内容は好きなタイプの作業だったからつらいとかそういうのじゃない。で、4時間くらいでこれ https://sune3476.github.io/shizuinfcal のサイトを作ってブログ http://suneo3476.hateblo.jp/entry/2015/06/07/034…

日記

サンスティーンが説くような「共通体験」を獲得することが、あたしの人生のひとつの里程標だったように、今となっては思える。今日、自主ゼミの人と「エレベータの目の前で立つ人いらいらするよね」的な話をして、その原因となる人間の認知的、哲学的な構造…

日記

リアルで十分な学びが得られたならば、わざわざネットにシェアする意味はなんだろう。もはやそれはポーズでしかなくなるんじゃないか。今日のガバ研で得た学びがどういった人々にも伝えたいかは自分のなかではっきりしているけど、行動に直結するほどのもの…

日記

近頃「もっと時間を大切にしたい」という気持ちが強くなってきて、例えば午後6時半の帰り道には「明日は朝8時くらいに大学に来たいけど、それでも一日の半分は自宅で過ごさないといけないんだな、もっと作業に時間を費やしたいな」と考えるわけです。殊にボ…

日記

あともう一息で風邪が治る。裏声が出る。 3コマ「システム・ネットワーク論」担当:高口鉄平 経済財としての情報を検討。 梅酒づくり ラボの恒例行事。梅1キロ、氷砂糖2キロ、ブランデー2パック。3ヶ月後が楽しみです。 5コマ「科学技術者倫理」担当:関根理…

日記

風邪は小康状態。裏声が未だに出ないので完治とは言えない。これが治らないと本当につらい。もらった薬はキチンと飲んでいるのに…。喉の風邪はこれだからいやなんだ。 漫喫 3回目。いつもの席を確保。ジョジョ第5部を6時間で11.5冊読んだ。第4部よりもアクシ…

日記

そういえば昨日(金曜日)は日記書いていなかった。学内イベント「J-Festa」の運営に関わっていて後片付けをしたあと仲間で駄弁って、今日(土曜日)の某先生宅の用事を思い出して帰ってすぐ寝たんだ。 2コマ「認知科学論」担当:高橋晃(金曜) コンピュー…

日記

二度寝後の咳の発作で目が覚めた。そういう目覚め方は面白いと思う。あと今日は授業なし。 通院した 風邪の時にもらう同じセットの薬をもらった。いつも喉が渇くのを思い出して、ヒスタミンの少ない物に変えてもらった。そこそこましになった感じはするけど…

日記

日記をタイトルにすればなんでも書けるので精神的に楽。今日は咳がひどかった。ここまで長引くとは。 2コマ「地理情報科学特論」担当:岩崎一孝 岩崎研の院生っぽい人が葛飾北斎の生涯について発表していて、富士山を描く動機についてツッコみたかったが、そ…

日記

風邪が治らない。のどスプレーが切れかけてる。龍角散買わなきゃ。今日一気にあれこれ片付けたかったのに、体調が戻らない。寝なくちゃ。 3コマ「情報資源総論」担当:西村雅史 特許関連の話。 学部時代に知財法の講義を受けてるので特に真新しい感じではな…

日記

d.hatenaと打てば.ne.jpまでサジェストされるので、あとは/suneo3476z_tnと打てばこのダイアリーのページが開けるわけですが、いかんせん久々過ぎまして「あぁ自分は昨年の9月にこんなデザインに変えていたのか、センスのいいやつだなニヤリ」とか思うわけで…

日記 2014年9月15日

生まれて初めて浜松祭りに使われるあのラッパを吹いた。 穴、ボタン等の機構は一切無くて、倍音しか出ないからド・ミ・ソみたいな間隔で音が出せる。浜松祭りでおなじみのこのラッパのメロディは楽器の構造上の制約によるものだったのだ。 なーるほどーと思…