「基礎情報学」のすすめ
「情報」から全情報的なものへ - かすてらすねお。(非日常編) http://suneo3476.hateblo.jp/entry/2015/02/20/161521
上の記事は2月に書いた文章で、以下のように要約できます。
- 情報学的に見ると、人間は情報を出力する生き物
- 私達が意味を見出さねば「情報」は意識されない
- 対人性は本当にコミュニケーションの必要条件?
これらの問題意識には、情報科学/情報工学における「情報概念」の位置づけへの疑問が根底にありました。取り組んでいた卒研にもだいぶ精神的な(ディシプリンのゆらぎとしての)支障が出ていたように思います。当時の私は誰がこの問題に取り組んでいるのか、さっぱり検討もつかなかったのですが、半年調べてるうちに西垣通氏と問題意識が重なることが分かってきました。
西垣氏は著書『基礎情報学』『続・基礎情報学』中で、物質・エネルギーを後退させる第三の基礎概念として「情報」を位置づけ、オートポイエーシス理論(を基盤としたHACSという西垣氏による理論的枠組)によってあらゆる事象を「生命情報/社会情報/機械情報」の位相で捉えようとします。
まだ読書途中なので、本当なら最後まで読んで考察を練って文章を出すべきなんですけど、あまりにも「あたしが求めてたのはこれなんだよ……!」という感動が大きかったことですとか、情報学のコアになるものを全く体験してこなかった情報学部生に一刻も早く「基礎情報学」を学んで欲しいと思ったことですとか、一言で片付けると衝動性ですよね。人間らしさを感じますよね。
ほんと、新入生なんかは特に、燃え尽きないうちに、読んで欲しいな。「ダイレクト・マーケティングじゃないか」とか言ってると一生読めませんよ。一生あとで読んでろ、とも言いたいです。あたしも読みますから。
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