発想法としての長文連投

長文連投で最初に思い浮かぶのが茂木さんで、今も続けているのか確認するのは面倒だけど、4年前に毎朝何らかのテーマで連投して100+RTされていたのは記憶にある。

テーマ設定して連投する場合、初めから結論が見えていて、そこにたどり着くための話題を思い浮かべておかなければならない。茂木さんはそのタイプで、その証拠にツイート番号が(1/6)という形式で振ってある(あったはず)。

だけど、思いつくままにツイートすることで、事後的に発想が生まれてくることも有りえると思う。最初は薄ぼんやりと「A→B→C→Dみたいにつぶやくんだろうな」と思いながら順番にツイートとして出力していく。だけど、Cに行き着いた所で「いや、A→B→Cとくるんだから、次はDなんかじゃなくてEだろうし、Fだっていいはずだ」みたいなことも起こりえる。その結果、最終的な結論ツイートZが、出だしのAと意味的に矛盾したり、主旨に反していたり、Aが補足に成り下がったりする。AtoZ全体で見れば、話が一貫していないことになる。

でも、本人からすれば最初の時点で思いついていなかった斬新な結論Zに行き着いた結果そのものに満足しているのだから、本人的にはそれでいいはずである。困るのは、それを眺めて読んでいた周囲のフォロワーである。これは公人だとなかなかやりにくいし、茂木さんがやったら間違いなく燃える。

たしかに読者のことを考れば迷惑極まりない無責任な方法だけど、他人の目があるからこそ一つ一つのツイートの内容を慎重に検討することができる。その代わり、数ツイート前までの論理的接続はある程度放棄しても構わないというルールを設けることで、気持ちの余裕が生まれた状態で思考を続けられる。何より、これは理論上永遠に続けることが可能である。しかも、自分だけがツイート全体のうちどこが論理的、意味的にまとまっているのかを知っている。

というわけで、自分はこの方法がわりと気に入っている。数年前までは時々やっていたけど、今は人の目気にしすぎるところがあってほとんどやらなくなっている。TwitterWebクライアント側で長文連投を自動で縮める機能があると嬉しいんだけど、まぁそうは行きませんよね。こういうブログに段落に分けて吐き出すくらいしか方法が見つからない。