現実空間に連結された音楽

ゲームのポケモンRPGみたいに、常にその場所に応じた音楽が空から聞こえてくれば現実世界ももう少し楽しくなるのにと思うことがしばしばあって、今日大学から自転車で帰るあいだ、音楽を鳴らしっぱなしにしたスマフォをウェストポーチに入れて、走りながら音楽を聴きながら帰ってみた。

「ご〜」という大気の音と自転車で風を切る音と音楽が混ざり合って、世界のどこかから音楽が聴こえてくるような感覚が得られてこれはこれで楽しかった。どうせなら朝登校する時にやりたい。

この「現実空間に連結された音楽」概念が一般化する頃にはきっと、県や市、企業、お店、住民が作ったオリジナル音楽が全部自治体ごとにリスティングされて、市町村丁字の境を越えたり建物を出入りする度に音楽が変わる、みたいになっているかもしれない。そうすると、人々は今自分がどの町にいるかを意識するようになる。皆が皆聴くわけじゃないはずなので、聴いている人と聴いていない人の間でディスコミュニケーションが生じる。イヤホンで自分の好きな音楽を聴く人との間でも意識上で差異化が行われる。パブリックな音楽と、プライベートな音楽という概念が生まれる。音に関する公共意識に対する問いかけがきっと出てくる。

実際に実現するとしたら、皆にアプリか何かを持ってもらうのが現実的だと思う。空中にスピーカー飛行させるのは現実的ではない。町内放送のスピーカーだと音割れしそう。